在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて

差別的な言葉を使って街宣活動を行う、日本最大の「市民保守団体」、在特会在日特権を許さない市民の会)。彼らは何に魅せられ、怨嗟と憎悪のレイシズムに走るのか。

以前から「在特会」の名前は聞いたことありましたし、街頭演説みたいな事をしているらしいという噂は知っていましたが、その存在や活動内容をはっきりと認識したのはこの本を読んでからでした。
読書は好きな方でして、暇を見つけてはいろんな本を読んでいますが、ここ最近で最も「衝撃的」な本でしたよ・・・。

読み始めて2分。4ページ目でいきなり、

生活保護でエサ食うとるチョンコ、文句あったら出てこい!

ですもの・・・



在特会の主張そのものとは距離を置きつつ(というかやや批判的なスタンスでありながら)、会を構成するメンバー数名と真摯に向き合い丁寧な取材をして書かれたルポタージュで、こういう「普通の人」達がネットを通して結びついているのが、この団体なのねーとぼんやりと理解できました。
在日コリアンのボクがその場にいたら、耳が腐れ落ちてしまいかねない強烈なヘイトスピーチをする若者が、意外と素直で礼儀正しい「いい奴」であったりするので、なんとも尻の座りが悪くなってしまいます。
いっそ血も涙も脳ミソもない人たちの集まりだったなら、どれほど気が楽になることか。



それにしてもこの会の活動。
主張の正誤はこの際置いておくとして、やり方があまりに下品で非道な気がするのは、ボクが罵られる側の人間だからなのでしょうか?
意見や見解の相違は仕方ありませんが、もう少し建設的にできないものなのかと、脱力感に襲われる本でした。