在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

センター試験に挑戦!

平成25年度大学入試センター試験が今月の19,20日にかけて行われました。
受験生並びにそのご家族・ご関係者のみなさま、お疲れ様でしたm(__)m
試験結果に対しては悲喜こもごもいろいろあるでしょうが、次なる戦いへ向けて頑張ってください。




さて、ボクはセンター試験における「外国語」は「英語」だけかと思っていたのですが、実は「英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語」と5科目あるらしいですね。
独立行政法人 大学入試センターのサイトによると、韓国語は平成14年度から採用されています。(以下、具体的な数字などはこちらのサイトから引用)
ちなみに中国語は平成9年から、ドイツ語・フランス語はもっと前からですね。




これを知ったきっかけは例によってインターネッツからの情報なんですけど、

センター試験では外国語に韓国語を選択できます。在日として家庭(や朝鮮学校)で韓国語が使われる受験生は母国語での受験です。
センター試験の韓国語受験は在日超優遇枠です。

なんですって。へー、そうなんだ〜。




というわけで、かつて朝鮮学校在籍中に大変優秀な成績を収め、学期毎に「最優等生」の称号を得ていたこのボクが、ちょっとセンター試験「韓国語」にチャレンジしてみました。
ちなみに朝鮮学校で最後に試験を受けてからすでに○○年が経過しており、かなり錆びついた頭で、かつ事前の勉強・試験対策一切なしのぶっつけ本番での挑戦でしたが、果たして結果は・・・













































132点/200点満点

でした。

うーん。なんともコメントしづらい微妙な点数ですね。

実際試験をしてみて感じた事としては、

  • 発音や単語の知識を問われる問題:これはもう知ってるか知らないかだけなので、かなり苦戦しました。朝鮮学校で習う「朝鮮語」と韓国の「韓国語」が若干違うせいもあるのかも知れませんが、思ったほど得点できませんでした。
  • 会話文:ちょっとした言い回しや表現なども、知識の有無を問われているのでこれもすんなりとはいかなかった印象です。
  • 長文:これはかなり「できた」感があります。細かい点はさておき大まかな文意をとらえるのは、今の頭ででもわりとスムーズにできたような気がします。ここで点数稼ぎましたねー。







以上、突然センター試験「韓国語」を受けてみた在日コリアン朝鮮学校卒業生)の1サンプルです。
もちろんN=1では何も結論は出ませんが、みなさんの印象としてはどんなもんでしょうか。
(ちなみに、今回と同様に試験対策一切なしのぶっつけ本番で受けたTOEICのスコアは535点でした。)


・突然試験受けてこの点数は高い!やっぱり在日に有利にできてんじゃないのん??と思う人もいるでしょう。
・え?学校内では朝鮮語しか使ってなかったくせに、それでこんなもんなの??ひょっとしてバカ?と思う人もいるでしょう。



独立行政法人 大学入試センターのサイトからの情報によりますと、実際英語と比較して韓国語の平均点は確かに高いですね。
ただ、ドイツ語・フランス語・中国語の平均点も高いです。
これはボク思うに受験者数の差  英語:50万人に対して、ドイツ語・フランス語・韓国語:100-200人、中国語:400-500人ってことも一つの要因である気がしますが、よーわかりません。
こういうジャンルに詳しい人、教えてくださいm(__)m




あと最後に一つ。
ボクは「在日コリアンで、かつ朝鮮学校を卒業している」というかなり偏ったサンプルなので、普通の在日コリアンではこうはいかないと思います。
Wikipedia在日特権」に記載されている、

在日朝鮮人のかなりの割合が、家庭や朝鮮学校で、半ば日常言語として韓国・朝鮮語を使用する為、在日朝鮮人は韓国・朝鮮語試験で日本人が英語試験で点を取るよりも相対的に少ない努力で得点できる。

てのは、ちょっと実情とかけ離れていると言えますねー。「在日コリアンでかつ朝鮮学校卒業者」なら、まあそんなもんかなとは思いますが、ボクらが朝鮮語に使った膨大な時間を考えるとどっちが有利かは正直微妙な気がします。
進学だけを念頭に置くなら、その分英語勉強した方がいいんじゃね?って感じでしょうか。

また、大多数の「日本学校に行ってる在日」が家庭で日常言語として韓国語を使うなんてのは「いやいや、ご冗談を」て感じです。みんな普通に日本語で生活してますよ。彼らの知ってる韓国語なんて、せいぜいアボジ・オモニ・キムチ+αくらいなもんで、文字に至っては「ハングルとアラビア語の違いが判る」程度のもんです。
家庭でちょこちょこ「単語」を使ってるからって試験に有利ってわけにはなかなかいかないもんじゃないでしょうかねー。

日本人も家庭でオレンジジュースとかステーキとか英単語使ってるでしょうけど、それで英語の点数は上がらんでしょう。おんなじことです。


というわけで、ボク個人の感想としては、

センター試験の韓国語は、朝鮮学校卒業者にとっては確かにある程度易しいのかなぁという印象ではあるけれど、日本学校に通ってる大多数の在日にはチンプンカンプンなだけっすよ。ていうか、そもそもセンター試験にこの科目必要なんすか??

となります。


以上、センター試験「韓国語」から、つらつらと雑文を書いてみました。
みなさま、ごきげんよう(^^)/