在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

韓国窃盗ビジネスを追え: 狙われる日本の「国宝」/菅野 朋子

日本から盗まれた重要文化財が韓国で売買されている! 信じがたき実態を暴く。長崎県壱岐島の安国寺、兵庫県鶴林寺……日本各地の寺院から次々と盗まれる高麗仏画や経典。それらは韓国で高額で売買され、一部が堂々と国宝に指定されたという疑惑も。「元々は我々のもの、取り返して何が悪い」と開き直る古美術商や、彼らからの注文を受け暗躍する窃盗団たち。竹島だけではない、日韓の“火種”に迫る。

こんな事を最初に書くのは些か興醒めではありますが、念のため。
『如何なる事情があろうとも、また如何なる国籍・民族であろうとも不法行為に対しては厳正な処罰が必須である』事を明記しておきます。


さて、この本は2002年兵庫県鶴林寺から盗まれた高麗仏画「絹本著色弥陀三尊像」の行方を追って、著者が日本-韓国を彷徨い歩いた過程が具に記録されているルポタージュなのですが、その本筋もさることながら時折出てくる韓国の田舎町、あるいは韓国人の「生の様子」が結構詳細に書かれていて興味深かったです。
このあたり著者の菅野さんが韓国語を話せるからなのかも知れません。妙にリアリティがあって、情景が目に浮かんでくるようでした。



失われた国指定の重要文化財を追ってわざわざ日本から韓国に来ているってのに、韓国の人々は結構冷たい反応。

元々は我々のもの、取り返して何が悪い

と言外に、あるいは直接言われたりしてげんなりしているシーンがちらほら出てきて、「ああ、また韓国人の評判がさがるぜ」とボクもちょっとげんなり。



でも、この話どっかで聞いたことあるような・・・と、引っかかっていたんですけど、先ほど思い出しました。
超有名ブログ「Chikirinの日記」にこれと関連するコラムがありましたので、ちょっとご紹介します。

2009-03-05 美術品の「在るべき場所」
2006-05-25 時代と空間のジグソーパズル

実は最近はエジプト、中国などを中心に、流出した自国の古代文明の至宝について、返還要求をする動きもでてきています。

皆さんは奈良の大仏がずっと昔に売られていて大英博物館にあったら、返して欲しいといいますか?金閣寺は1950年に放火されて消失していますが、もしもその前にアメリカが解体してニューヨークに運んでおり、メトロポリタン美術館で本物が見られたとしたら、ありがたいと思いますか?

簡単に解決する問題ではありませんが、これからは多くの国の人達が、「歴史の遺物はどこに存在すべきか」という問いについて、考えなくてはならなくなるでしょう。

だそうです。


歴史の中における人為的な移動(盗掘・盗難・売買・強奪)も含めて、それが「遺物のあるべき姿なのか」、それとも「修正すべき」なのか。
なかなか難しい問題だとは思いますが、みなさんはどうお考えになるでしょうか??



くどいようですが窃盗を擁護する気は1ミリもないですよー!
ちなみに犯人のおっさんは捕まってますが、盗品の行方はいまだわからないようです。