在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

在日コリアンの食生活

インターネッツのごく一部で韓国料理の蔘鷄湯(サンゲタン、サムゲタン、삼계탕)が話題になっているようですね。
ボクが生まれて初めてこの料理を食べたのは、今からほんの二年くらい前だった気がします。名前は有名ですが、うちの食卓に上ることはない料理でした。家庭で気軽に食べる料理ではなさそうですね。



さて、在日コリアンは日頃どんなものを食べているのか。
例によって極めて狭い範囲内での知見をご紹介していきます。

まず、ボクより一世代上のお話から。
母親(在日2世)が子供の頃は、そもそも日本全体がまだ貧しく、今ほどバラエティーにとんだ食事をするような文化的背景がありませんでした。加えて、祖母(在日1世)が作る料理は朝鮮半島風のものが多く、若い頃の母親は「洋食」に対してものすごく憧れがあったようです。以前、生まれて初めて「グラタン」を食べた時の感動を熱く語っていました。
ちなみに彼女は「ピーマン」を食べる機会になかなか恵まれず、「あれはちょっと形の変わった唐辛子」でとても辛いものに違いないとずーっと信じていたそうです。



一方、在日も3世くらいになると日本人の食卓とそれほど大きな違いはないようです。
ボクも皆さんと同じく、小さい頃はハンバーグやオムライス、スパゲッティなどの「お子様ランチ」的な食べ物が好きでしたし、思春期にはから揚げ、ステーキ、焼肉といった「肉々しい」食べ物を好んで食べてました。
今ではすっかり胃腸も弱くなり、肉を食べると胃がもたれるようになってしまいましたが・・・(涙)


ただ、祖父母と一緒に住んでいた頃には、韓国料理(あるいは韓国風の料理)が食卓に上がることも多かったです。魚の煮付けにしてもちょっと辛めに味付けがしてあったり、韓国の味噌:テンジャン(된장)のスープが出たり。
あとはチヂミや↓のような茹で豚(ポッサム)がたまに出たりですかねぇ。

あと、忘れてならないのがキムチです。
韓国人はおよそ一万年と二千年前からキムチを食べていたので、ボク達在日コリアンの食卓と切っても切れない?関係にあります。
よその家庭ではどうなのかわかりませんが、我が家ではそれこそ「常にテーブルの上にある」必須アイテムでした。日本家庭におけるお漬物みたいなものかなと想像しています。別に食べなくてもそこにあるみたいな感じ?



当然「キムチデビュー」は日本人よりも早く、小学校に上がる前からキムチをバクバク食べていたように記憶しています。
今にして思えば、「何もそこまでするこたーないだろう」と思いますが、小さな子供にキムチをあげる時は、わざわざ「水で洗って」食べさせており、私も「水洗いキムチ」からスタートしたものです。
そのような英才?教育の賜物か、今では体のどこを切っても唐辛子のように真っ赤な血が流れるキムチ大好き人間になってしまいましたが、社会に出てからは食べる機会がグッと減りました。
やっぱりですね、職場で接客する事も多いですから、あのような「強烈なインパクトを持ったにおい」がする食べ物は控えねばなりますまい(+_+)