釜山で行くべき料理屋さん5
홍소족발(ホンソチョッパル)
非常に残念でホモ・サピエンスとして明らかに低級な輩だとは思いますが、『外国人を蔑称で呼ぶのが大好き』なピープルが、日本にも韓国にも、そしてたぶん世界中に存在します。
韓国人が日本人を指して『チョッパリ』という蔑称を使うことがありますが、その語源となったのが『チョッパル』すなわち『豚足』と言われています。
もっとも本場韓国人はその由来に無頓着というか、特に関連付けて意識していないようで、言われて初めて気づく人も多いと聞きます。
まあ、それはさておき。
西面駅7番出口から少し南にあるこのお店は、名前の通り『チョッパル(豚足)』が主なメニューのようですが、率直に言ってめちゃくちゃ美味かったです。
豚足言うても、写真のように『身』の部分も多く、ほのかに漂う中華風な香りと豚の旨味がお酒を誘います。
そしてさらに、辛いバージョンの豚足も絶品。
人生でトップ3にランクインするほどの辛さで、ホントにヒーヒー言いながら食べましたが、これもまた一生忘れられないであろう旨さでした。
帰り際、店員のおばちゃんに『これ、韓国人は平気で食べるんですか?』と尋ねたところ、『いやいや、韓国人も辛いよ』と言ってましたので、この料理を食べるときは若干の覚悟が必要でせう
(´・ω・`)
釜山で行くべき料理屋さん4
송정3대국밥(ソンジョンサンデクッパ)
↑店の外観を撮り忘れたので入り口近辺の写真を載せておきます。
ボクは韓国で食事をする際は、なるべく『観光客があまりいない地域住民に人気の店』を選ぶようにしています。
その方が美味しい店に当たるような気がするし、何より楽しいもので。
そんな中、このお店は観光客にも地域住民にも愛されているようで、いつ行っても多くのお客さんで混雑しています。
場所は西面駅7番出口から南へ進み、『デジクッパ*1通り』にあります。
(まあ『通り』と言っても、デジクッパ屋さんが3軒くらい並んでるだけに見えますけんども)
24時間営業で客の捌きもテキパキしてますから、時間を選べば並ばずに、もし並んでもさほど時間はかからずにデジクッパにありつけます。
メニューはほぼ三つ。
・ノーマル
・モツ
・腸詰
のデジクッパで値段はたしか7,000ウォン。日本円でおよそ700円。
3種類とも食べてみて甲乙つけがたい美味さでしたが、腸詰は苦手な人もいるかも知れませんね。
24時間一人で行っても大丈夫なメシ屋として、いざという時に備えメモっておくのも良いでしょう
_φ( ̄ー ̄ )
*1:豚肉スープご飯
釜山で行くべき料理屋さん3
서울깍두기(ソウルカットゥギ)
詳しいことはわかりませんが、このお店はチェーン店なのでしょうか?
チラホラ同名の店舗を見かけたことがあるような。
釜山では前回書いた『光復路』沿いに一店、チョリャン駅近辺に一店、少なくとも存在します。
『韓国料理なんてどーせ辛いものばかりだって?
やれやれ、そんなことで韓国料理を知った気になってるなんて滑稽だね。
一週間後来てください。俺が本物の韓国料理ってやつをお見せしますよ』
というわけで、서울깍두기の代表的メニューのソルロンタンは基本辛い味付けではありません。
見ての通り牛骨スープに麺が入ってて、わりと薄味です。
塩や胡椒で好みの味にしながら食べるのがスタンダード。
8,500ウォン。およそ850円で朝ごはんとしていただきました。
ま、付け合わせの大根キムチをボリボリ食べると、結局『辛い味』になってしまうんですけどな
( ̄▽ ̄)
釜山で行くべき料理屋さん2
돌고래(ドルゴレ)
チャガルチ駅や南浦駅の北側には『光復路』というメインストリートがあり多くのナウなヤングで賑わっていますが、そこから細い路地を通って国際市場の真ん中あたりに目指す店はあります。
『光復路』にあるこの碑を目印にして市場の中を突き進むとうまく見つかるはず。
朝7時から開いているのとボリューム控えめなので朝ごはんにおススメです。
『朝っぱらからスンドゥブなんて食えるかよ』と思いつつも、毎度スンドゥブ定食を食べていますが、これがまたペロッと食べれてしまうのが不思議です。
量も値段もわりと控えめ5,000ウォン。
日本円にして約500円。
カロリーチャージをしてから釜山旅行に繰り出しましょう。
釜山で行くべき料理屋さん1
산성얼음막걸리(サンソンオルンマッコリ)
凡一駅7番出口を出て路地を登っていくと、映画『チング』の撮影に使われたことで知られている橋が見えてきます。
その橋を降りたところ、右手に見えるのが何やら怪しげな質屋さん?古本屋さん?、そして目指すお店산성얼음막걸리です。
見ての通りなかなかのボロさに加え、いかにも現地民しかいなさそうな雰囲気に、入るのを躊躇してしまいましたが、意を決して入店。
どう見ても常連さんであるおじさん達が楽しそうに呑んでいる中、
『マジすか?!』
と思うくらい安いメニューにビビりつつ、テジコッテギ(豚の皮炒め)と豆腐キムチ、マッコリを頂くことにしました。
テジコッテギは豚脂の甘みと辛めのタレが程よく合わさりお酒を誘うつまみでしたし、豆腐キムチはシンプルながら一工夫されていてこれも美味しかったです。
合計12,500ウォン。
日本円にしておよそ1,250円。
腹一杯になってしまいこれ以上注文できなかったのが悔やまれます。
次は何人か連れ立っていろいろ食べてみたいですわい。
焼肉ドラゴン
公式サイトはこちら
万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。
関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花、梨花、美花の三姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。
失くした故郷、戦争で奪われた左腕。つらい過去は決して消えないけれど、“たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる”それが龍吉のいつもの口癖だった。
そして店の中は、静花の幼馴染・哲男など騒がしい常連客たちでいつも賑わい、ささいなことで、泣いたり笑ったり―。そんな何が起きても強い絆で結ばれた「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくるのだった―。
というわけで、無事はてなブログへの移行が済みましたので、まずは最近観た映画の感想でも書いてみようと思います。
映画冒頭でトタン屋根のボロ屋が並ぶ『朝鮮部落』が登場するのですが、ボクが幼少期育った場所と雰囲気がとてもよく似ていて驚きました。
まあ、実際はあそこまでひどくなかった(と思いたい)ですが、思わず引き込まれるリアリティを感じてしまいます。
登場人物達も『朝鮮人、貧乏人、カタワ(劇中に出てきた表現のまま)、いじめられっ子、無職』などなど、まさに『数え役満』状態でして、これまた幼少期を強烈に思い出させていただきました。
まあ、実際はあそこまでひどくなかった(と思いたい)ですが・・・
在日朝鮮・韓国人を取り巻く現状はこの映画の時代とは大きく変わり、また、それに伴い家族の形も多大な影響を受けています。
今時こんな『濃厚な』家は、在日社会にもほとんどないでしょう。
みんなそれぞれクールに生きています。
日本の社会がもはや『三丁目の夕日』ではないように。
過去を懐かしく振り返りつつ、決して戻りたいとは思わない。
そんな感傷を抱いてしまう、良い映画だったと思います。