在日コリアン、『帰化への道』その5
『貴方が生まれてから現在に至るまでの、全ての住所と在住期間を書きなさい』と言われた場合、日本人ならばおそらく役所で住民票を参照すればすぐにわかる・・・んですよね?よく知りませんが。
ちょうどこないだ法律が変わったトコなんですけど、従来ボクたち在日外国人には「住民票」というものがありませんでした。
その代わり「外国人登録」といった形で住所を登録していたので、役場にある「外国人登録課」に問い合わせれば今までの住所もスラッとわかるだろうと問い合わせてみたところ・・・
驚くべき事実が判明しました!
上で述べたように外国人登録法が廃止されちゃったことで、ボク達外国人の住所履歴は現在『法務省に外国人登録原票の開示請求を行わないとわかりませんよ』という事になっているそうです。
・・・法務省?
・・・開示請求??
・・・自分の住所(過去分)を知りたいだけなのに???
とまあ、なんだか話が大げさになってきてどうしようかと思ったんですが、他に方法がありません。
仕方ないので、外国人登録原票の開示請求を行うため、新たに住民票および必要書類を法務省へ郵送。
さらには係りの方へ電話連絡をし、「これこれこういう事情でちょいと困っております。よろしくおねげぇいたしますだm(__)m」と念を押すことも忘れませんでしたが、どうにも手続きに一か月くらいかかるとのこと・・・
書類が腐るわ―!!
※法務局への提出書類には期限が切られているものがあるので、モタモタしているとまた再提出になっちゃうものもあるんですわー。
との魂の叫びを抑えつつ、法務省からのお手紙を待つのでした。
それにしてもこのあたり、法務省やら法務局やらがどういう風に業務を行っているのかはわかりませんが、なんとも迂遠な手続きをしているような気分になりましたねー。
法務省から郵送で書類を送ってもらって、それを手書きで写した後てくてく歩いて法務局へ届ける・・・
法務省も法務局も一文字しか違わないし、親戚みたいなもんでしょー??? 厳しくチェックするのは構いませんので一つそちらの方で書類やりとりしてパパっと頼んまっせ!!
ってセリフが頭の中に浮かんだことは否定できません。
以前から何度か言ってますけど、ボクは「帰化申請における審査はどこまでも厳正・厳格に行われるべきである」という考えを持っています。
国の根幹に関わる国民が新たに発生するわけですので、適切な審査は必須でしょう。
ただ、審査が厳正な事と非合理的で煩雑な事とは必ずしも一致しないような気がするんですけどねー。
やや被害妄想入っているかも知れませんが、「厳正な審査のため」というよりは「忍耐力の有無」をチェックされているような・・・
ひょっとして
ハンター試験の裏試験みたいに、これで日本国民に相応しい忍耐力を試されていたのでしょうか(; ・`д・´)??