在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

武士の献立

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優れた味覚と料理の腕を持つが、気の強さが仇となり1年で離縁された春(上戸彩)は、加賀藩の料理方である舟木伝内(西田敏行)にその才能を買われ、息子の嫁にと懇願されて2度めの結婚を決意。舟木家は代々、藩に仕える由緒ある包丁侍の家。しかし、夫となる跡取りの安信(高良健吾)は料理が大の苦手、しかも4つも年下!!春は、姑の満(余貴美子)の力も借りながら、必死に夫の料理指南をはじめるが…。


映画館でたまたま発見、料理人の血がざわざわと騒いだので殆ど前情報なしで観賞と相成りました。


この映画、出てくる料理がことごとく美味しそうですし、夫婦や親子、友人や幼馴染といった人間関係の機微にも触れていますし、権謀術数渦巻く藩内の政治状況なんかも出てきます。
が、一番心に残ったのは『仕事に対する誇り』でした。
映画冒頭でも述べられていますが、『包丁侍』という呼び方には「親しみ」と「揶揄」が込められているとのことです。
天下泰平の江戸時代とはいえ、武士の魂である刀を包丁に持ち替えて主君に使える『包丁侍』というお役目を、どうしても誇りあるものだとは考えられない若者の気持ち、なんとなく理解できます。
ボク自身若い頃は同じような思いを抱いていた事もありますし。
まあ、実際は『かっこよさげな仕事』『勇ましく命をかける仕事』だけが素晴らしいってわけじゃあないですし、いろんな仕事・いろんな生き方がそれぞれ意義あるものなんですけどねー。




主人公は若夫婦ってことなのでしょうが、一番の存在感を醸し出していたのは西田敏行さんでした。
包丁侍として誇りを持ち、精進を続けてきた老侍を見事に演じてらっしゃいました。とても「釣りバカ日誌」のハマちゃんと同じ人とは思えませんねー。
あとは、上戸彩さん。
出戻りの上、姉さん女房。江戸時代的な感覚で言えば確かに「古だぬき」なのかも知れませんが、さすがにあんな可愛らしい女性を「古だぬき」とは思えませんな。
料理の腕も抜群でまさに才色兼備。
平成の世の中に連れて来たら、5万8千人くらいから結婚申し込まれそうですけどねー。