在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

在日コリアンは「韓国文化」に詳しいの?


韓国への入国を拒否されたとかで話題になった呉善花さんの「スカートの風」シリーズを読んでみました。
韓国から日本へ来た著者が感じてきた「日韓の差異」を、具体的な事例を挙げながら懇切丁寧に解説している大変な良書だったと思います。
出版が1990年あたりなので時代背景が今現在と若干異なること、また「それって作者の主観じゃないのん??」という箇所がちらほら見受けれらるものの、日韓いずれかに偏ることない公平な視点を感じましたし、大いに参考となるような気がします。




ところで、ほかの在日コリアンはどうだかわかりませんが、ことボクに関して言うと、今まであまり「韓国に関する本」を読んだことがありませんでした。特に「韓国の文化」に関する書籍はひょっとしたらこれが初かも知れません。
自分が韓国籍であること、またいわゆる朝鮮部落で生まれ育ったため、

韓国・朝鮮の文化?そんなの生まれた時から周りにあったし、いまさら本で学ばなくても知ってるよん♪

という、あまり根拠のない自信のようなものがあった、と今にしてみれば思います。
もちろん日本生まれ日本育ちですし、初めて韓国を訪れたのも20歳を過ぎてからなわけですから、そんな詳しいなんてあるはずもないんですけど、まあ、なんとなーくそんな風に思っておりました。
特にボクは朝鮮学校で学んだおかげで、ハングルの読み書き、簡単な日常会話ができましたからより一層そんな風に感じていたのだ思います。




で、実際にこの本を読んでみての感想なんですが、

え?マジっすか??

と思うところが随所にあり、軽くカルチャーショックを受けております(+_+)
自分の国籍を棚に上げて、

へー。韓国人ってこんなカンジなんだー。

なんてアホな感嘆を幾度となく漏らしてしまいました。




まあ、よくよく考えてみれば、ボクが知っている「本場・本物」の韓国人っていうと、一世の祖父母およびそのお友達-つまり近所のジジババ連中-だけですし、日本で生活してて彼らの文化がボクら3世にまでしっかり伝わるってのは、ちと無理がありますよね。
たぶん、日系アメリカ人や日系ブラジル人なんかも似たような状況だったりするのでしょう。




それにしてもこれほどまでに彼我の差があるってのは、逆にとても興味関心をそそられてしまいます。
今までもぼんやりとは想像してきましたが、一度彼の地で生活して、そのあたりを体験してみたいなと改めて思った次第です。



いつの日か「在日コリアン、おきらいですか? IN KOREA」というブログにマイナーチェンジする日が来るかも知れませんねー??