在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

在日コリアン、台湾へ行く3

台湾は親日国であり、日本人はとても大事にされる。韓国人は過去のいざこざのせいで嫌われている。

と言う情報を書籍およびインターネッツから得ていたボクは、「現地の人達に、韓国人だからって意地悪されたらどうしよー」などと、一抹の不安をおぼえつつ台湾へと向かったのでした。


やっぱりねぇ。
折角の旅行ですからねぇ。できるだけ楽しい思い出を作りたいじゃあないですか。


え?


日本人のふりしてればいいじゃないかって??


いやだなぁ。ボクは生まれてこのかた、一度だって日本人のふりなんてしたことないですよ〜。そんな必要もありませんしね。



まあ、「日本語ペラペラで英語はちょっと残念」な東洋人は日本人にしか見えないでしょうから、いちいち考えても仕方ないことなんですけどねー。
実際にパスポートを提示した時や、「韓国人なんですよー」って言った時も対応には変化がありませんでしたし、正に「杞憂」だったって事でしょう。



在日コリアンから見た台湾
台湾のとてつもない親日っぷりは追々述べるとして、在日コリアンであるボクの目から見た「台湾と韓国」に関してちょっと書いてみたいと思います。
台北市街を歩いていてすぐに気が付いたのは、「日本語表記が多い」こと、そして意外にな事に「ハングル表記や韓国企業・韓流関係の看板が多い」ってことでした。

韓国からのツアーバス

韓国企業の看板。

韓国のファッション用品店??

これは九份(きゅうふん、ジォウフェン)にあった注意書き。

韓風整形・・・







他にも韓国料理店があちこちにあったり、電気屋さんで少女時代のDVDが流れてたりと、あくまでパッと見の印象ではありますが、「韓国もそこそこ台湾になじんでるんでないのん?」という印象を受けました。
ま、身近にあるからこその摩擦や軋轢ってのもあるんでしょうし、一観光客の目からわかることなんて、ほんの一部に過ぎないんでしょうけども。








あ、そうそう。
台湾に着いた初日の出来事なんですけど、ホテルの場所がちょっとわかりづらくて街中をウロウロと徘徊していたんですよね。
で、このままじゃ埒が明かないと思いまして、ある飲食店前にいたおじさんに英語でホテルの場所を尋ねてみたのですが、いまいち英語が通じません。
仕方ないので日本語でチャレンジしてみましたが、残念なことにこれもちょっと要領を得ませんでした。ボクは台湾語さっぱりですしねぇ・・・


あーだこーだと互いに身振り手振りでやり取りをしていたところ、お店から店員さんが出てきて件のおじさんとモニョモニョと会話を交わしたのですが、
それがなんと、『韓国語』だったのです。
飲食店の看板を見ると「焼肉 慶州」と書いてあります。


「!」と思い、韓国語で話しかけたところ、流暢な韓国語でお返事が。



「なんだよー。韓国語がわかるんなら最初から韓国語で話しかけてよー。わっはっは。そのホテルの場所はね・・・」
と、懇切丁寧にホテルの場所を教えていただき、なんとかホテル方向へと向かうことができたのでした。


まさか台湾に来て韓国語が役に立とうとは思ってもみませんでしたが、人間なんでも勉強しておくものですね。
在台湾韓国人がどれくらいいるのかはわかりませんが、これも何やら不思議な縁なのかなぁとそんな思いでホテルへと向かっていったのでした。