在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

使っちゃならない、聞かれちゃならない

朝鮮学校の敷地内に一歩でも入ると、そこは原則として「日本語厳禁」、朝鮮語公用語として使われています。
日本語使っている所を先生に見られると、問答無用で激しく怒られます。

が、日本生まれ日本育ちであるボク達の「母国語」はどう考えても日本語なわけで、「今日の宿題やってきた?」とか「そろそろ授業始まるんじゃない?」くらいの会話なら朝鮮語でできますが、話が盛り上がってくるとどうしても日本語が出ます。

「今日発売のジャンプみた?実はピッコロ大魔王ってさぁ・・・」とか
「いやー、ビックリしたよ!とうとうクリリンフリーザに殺さ・・・」とか

こんな話になると、先生の目を盗んで日本語で話すわけです。
もちろん、生徒のポリシーもそれぞれでしたので、先生の言うことを忠実に守る「マジメな女の子」なんかもおりました。
こういうのがあとで先生にチクッたりするわけですよ。

「先生、○○クンがさっき日本語使ってました!」

で、ボクが怒られると。

まったく女性ってヤツはどうしてこうも・・・(愚痴)




学年が上がって反抗期ともなりますと、この建前上の「日本語禁止」も完全に崩壊し、生徒同士の会話はほぼ日本語。
先生の前でだけ朝鮮語で会話するという「ダブルスタンダード」で過ごすことになります。
先ほどの「マジメな女の子」もこのあたりまで来ると、普通に日本語喋りまくってたりするのです。
かつてチクられた恨みがあるボクとしては、内心「けっ!」と思うこともありましたが、女性を敵にまわすと怖いので何も言えません。




こんな感じの生活をしているので、朝鮮学校在籍者と言えども、その朝鮮語能力は「中途半端」と言っても良いかも知れません。
読み書きや日常会話くらいならできますが、発音・語彙などとても「本物」には及ばない人が大部分ではないでしょうか。

ボクに関して言えば、大統領演説みたいなキレイな言葉は大体理解できますが、ドラマや映画に出てくる「生きた」言葉は半分くらいの理解度だと思います。