電車男 in Korea

釜山での交通手段はタクシーの方が値段も得でお手軽なのですが、ボク達はちょっと「通」ぶって地下鉄を利用しました。
ボクが多少なりともハングルを読めるので迷うことはなかったですが、今思い出してみてもやっぱり便利さはタクシーの方が上かなぁと思います。
それに何より、韓国の地下鉄は構内や電車の中がなんとなーく薄汚れた感じがしてて、いまいち旅行気分を盛り上げてくれませんでした。
まあ、日本の地下鉄を基準にしたら、世界中の地下鉄が薄汚れているのかも知れませんし、そういうのも旅行の「味」なのでしょうけど、ボクの印象はこんな感じでした。

そんな地下鉄車内を、ある韓国人の兄ちゃんがよたよと歩いておりました。
破れたジーンズ、ぼろいTシャツ、ガムをクッチャクッチャさせてるとこなんざ、「いかにも」な若者でしたが、彼はボクらの目の前のイスに座ると、ごくごく自然に手に持っていたごみを車内にポイ捨て。

「あーあー。まったくもう。民度が低いやっちゃなー。」

と、ボクは溜息をついて見ていました。

ところが、この若者。
次の駅について、よぼよぼの爺様が車内に乗ってきた途端、サッと立ち上がり席を譲ってあげたのです。

「・・・」

こういうのが本場韓国人のスタンダードなんでしょうか？