在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

国語

前にも書きましたが、朝鮮学校で言う「国語」とは「朝鮮語」のことを意味します。
「言語はすなわち民族である!」というスローガンの下、かなりの授業数を使って国語教育が行われていました。
具体的に言うと、毎日一時間は必ず授業があったように記憶してます。

「たとえ異国に生まれようと、母国の言葉を忘れない」という考えは素晴らしいものですし、ボクが(中途半端とはいえ)朝鮮語の読み書き・会話ができるのは、ひとえに朝鮮学校での教育のおかげだと感謝しているところも大いにあります。

が。
教材の内容を振り返って見ますと、やはり「問題あり」と言わざるを得ません。

普通の内容、北朝鮮版「十五少年漂流記」といった物語や論説・紀行文・詩もありましたが、ボクが印象に残っているものは、たとえば、

日帝植民地時代の物語。
農民達は搾取と圧政に苦しみ、その日生きるのが精一杯。
幼い子供達を残して父親が死に、一家はバラバラに・・・
嗚呼、この苦しみから解放されるには、早く祖国を取り戻さねば!

みたいにズーンと暗くなってしまう物語や、

反日武装闘争」時代の物語。
日帝軍に占領された○○高地を奪い返すための苛烈な闘いが続いていた。
雨あられと飛び交う銃弾に片足を吹き飛ばされながらも、命がけで敵の陣地に爆弾抱えて突っ込んでいった××は英雄だ!!

といった、マハトマ・ガンジーが読んだら腰を抜かすような過激なものが多かったです。




もちろん、「仁義なき戦い」を観た人が全員ヤクザになるわけでもないのと同様に、こんな話を読んだからといって即、北朝鮮のソルジャーになるわけではありませんが、年端もいかない小学生が学校の授業で習う内容としては、甚だ不適切であると言えます。


どこのどなたが教科書の内容を決定していたのかは知りませんが、もしも会う機会があるなら「あんた一体どういうつもりだったんだ?」と尋ねてみたいと思っています。