在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

ダイイング・アイ


誰もが少しずつ嘘をつき、
誰かを陥れようとしている。

記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が交通事故を起こした過去を知らされる。
なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。
しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める……。

俺をみつめるマネキンの眼。
そいつは、確かに生きていた。

どこの本屋さんに行っても必ずと言っていいほどワンコーナー設けてありますね。
ミステリー作家の雄、東野圭吾さんの作品です。

ガリレオシリーズ」に見られるようなそこはかとない理系ムードはあまりなく、どちらかというとオカルト?チックな展開で話が進んでいきます。
さまよう刃*1ほどストレートではないにせよ、これも一種の復讐譚なのでしょうか。
最初から最後までぐいぐい引き込まれる文章でしたが、導入部の描写が一番鮮烈かつリアルで、思わず気分が悪くなってしまう人もいるかも知れません。


先日、交通事故の遺族らが「危険運転致死傷罪」の適用範囲拡大を求めて活動しているという報道をみたばかりでして、もしも自分の身内が交通事故の犠牲になったら・・・と思うと胸が締め付けられるような思いがします。復讐は法で禁止されているとはいえ、遺族の感情を考えるとねぇ・・・なんて。
これを読んで以来、より一層道路では周囲に気を配るようになりました。
被害者になるのはもちろん御免ですが、加害者側にもできれば一生ならずに済ませたいものです。

明日から3連休の方もいらっしゃることと思います。皆さん、安全運転を。
















*1:これも胸をえぐられるような復讐譚です。