在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

ボクの場合

「どうして在日コリアン帰化しないのか?」
「うだうだ文句言ってないで、さっさと帰化すればいいじゃん。そうすれば選挙権だってもらえるんでしょ?どうしてしないの?」

というようなことを言われることがよくあります。
そして、日本人がそういう疑問を持つのは至極当然、もっともなことだと思います。

参考↓
http://blog.livedoor.jp/ezo_wonderland/archives/13130560.html


この問いに答えるのはとーっても難しく、うまく表現できるかわかりませんが、ボクの場合についてお話してみたいと思います。

  • 実はそれほど困っていないから

一部在日コリアンは何かというと「差別差別」と言うみたいですが、今現在の日本では、国籍が韓国・朝鮮籍だからといって困ることはあまりありません。(ありがたいことです。)

これが例えば、
レストランに「犬と韓国人お断り」と書いてあったり、
いきなり「朝鮮人は半島に帰れ!」と石を投げられたり、
スーパーで「コリアンには物を売らない!」と言われたり、

なんてことがあれば、対応を考えざるを得ません。
こういう障壁をパスするために帰化するという手段も考えるでしょう。

しかし、そういった不都合が無ければ、いちいち面倒くさい手続きをしてまで国籍を変えようとは思いません。

  • 爺ちゃん婆ちゃんが悲しむから

日本に住む日本人にはピンと来ないかも知れませんが、異国に住むと国籍というのは大きな拠り所、アイデンティティとなります。
これは在日コリアンだけでなく、他の民族、例えば日系ブラジル人なんかでも似たような現象は起きているのではないかと思います。

ボク達、三世ともなると正直言って韓国への帰属意識はほとんどありませんが、一世の祖父母たちは違います。
彼らにとっては自分が韓国人であることは、大きな誇りであり、生きる拠り所となっています。
そんな彼らに、「孫が祖国を裏切った」というショックを与えたくないというのも帰化を妨げる要因の一つだと思います。

  • 何となく

上で、ボクらは韓国への帰属意識をほとんど持たないと書きましたが、それでも少しはあるようです。
実際国籍を変えたところで所詮は紙切れ一枚の話。
ボクがボクであることはまったく変わらないのですが、それでも、何か大切なものを捨ててしまうのじゃないかという畏れがあります。
うまく説明できませんが。


大雑把に言うとこんな感じになるのでしょうか。