在日コリアン、おきらいですか?

「在日コリアン、おきらいですか?」というはてなダイアリーを書いていましたが、この度ブログに移行しました。

「朝鮮人」て蔑称なの?

具体的な地名は言えませんが、ボクは所謂「朝鮮部落」と呼ばれていた(いる?)所で生まれ育ちました。
はっきり言ってしまえばスラム街寸前の地域で、刑務所があるわ、火葬場があるわ、墓場があるわ、どぶ川があるわ・・・
下水道の整備も遅れていて、水洗トイレがある家って半分くらいじゃなかったかなぁと思います。
周りには日本人はあまり住んでおらず(というか怖くて近寄れなかったんじゃないかなと、今にしてみれば思いますが)、お世辞にも上品とは言えない幼少期を過ごしています。


当然あまり高尚な人間ではなく口もかなり悪いのですが、こんなボクでも決して使わない言葉があります。
それが「チョッパリ」です。
これは本来「豚足」を示す言葉で、日本人が履いていた足袋の形を豚足になぞらえている蔑称で相当に失礼な言葉です。
ふと冷静になって考えてみると「足袋の形が豚の足に似てたからってそれがどうかしたの?豚かわいいやん( ´(00)`)ブヒ」って感じですが、まあ蔑称の成り立ちなんてそんなもんでしょう。(豚足そのものはとても美味しいので好物なんですが)

ちなみに似た表現に「パンチョッパリ」があります。これは「半日本人→半チョッパリパンチョッパリ」という風に、本国人がボクたち在日コリアンに対して「この半端者めが!!」という侮蔑を込めて使う蔑称です。


いずれの単語も幼稚で知性の感じられない言葉で、これを嬉々として使ってる人間が立派な人とはどう考えても思えません。
日本にはこういうシチュエーションを表すのにぴったりな表現がありますね、「お里が知れる」と。言いえて妙だと思います。












ところで。
朝鮮人」という呼称は蔑称なのでしょうか?
日本の人は日本人。アメリカの人はアメリカ人。中国の人は中国人。
と、考えると(北)朝鮮の人は朝鮮人。韓国の人は韓国人で何も問題がないように思えます。

実際ボクも子供のころ母親に尋ねたことがありますが、その答えは、

いいから朝鮮人なんて言わないの!朝鮮の人って言いなさい。

というものでした。

子供心に「おんなじやんか!!」と思いましたが、今ならなんとなくその理由がわかります。(推測ですが)
たぶん在日1世、2世が若い頃には、「朝鮮人」という言葉がまんま蔑称のように用いられていた(と、少なくとも彼らは感じている)ので、どうしてもその響きに侮蔑を感じてしまうといった事情があるように見受けられます。
朝鮮人の直訳「チョソンサラム」は全然OKなので、おそらく「チョーセンジン」という響き、これが彼らの心の傷を抉ってしまうのでしょう。


やっぱりほら、言い方ってあるじゃないですか。
おにぎりを食べながら「お百姓さん、ありがとう!」て言う場合と、喧嘩の時に「この呑百姓が!」という場合では、響きってものが違うでしょう・・・


まあ、大多数の日本人にとっては、

そんなこと言われても(´・ω・`)知らんがな

だとは思いますが、まあ、そんな事情があったりするんです。

ボクはしょうもない言葉狩りは大嫌いなので、朝鮮人で全然OKだとおもうんですけどねぇ・・・(小声)